2023年度第1回例会

日本チェンバロ協会 2023年度 第1回例会(通算:第53回)ジローラモ・フレスコバルディの『カプリッチョ集』における音楽的アイデアの発展

日時:2023年11月5日 (日) 14:00 (開場13:30)

 

講師:渡邊 孝

会場:桐朋学園大学調布キャンパス【222教室】

 

◆定員50名 (要予約)

◆参加費

・日本チェンバロ協会 会員・学生会員・・・500円

・日本チェンバロ協会 サポーター・・・1,000円

・一般・・・3,000

・学生・・・1,000円

*当日会員証、学生証のご提示をお願いいたします。

・桐朋学園関係者・・・無料

 

◆ご予約・お問い合わせ

日本チェンバロ協会 例会係 cembalo.reikai@gmail.com

主催:日本チェンバロ協会

共催:桐朋学園大学古楽器専攻

 

◆講座概要

フレスコバルディが1624年に『カプリッチョ集』を出版してからすでに400年という時が経とうとしています。初版に収められた12曲それぞれの作品は、フレスコバルディという比類なき天才作曲家によって生み出された高度に洗練された対位法の極致であると同時に、弾くものを決して飽きさせない愉悦の時を我々に与えてくれます。作曲者はそれぞれの主題をいかに厳格に、巧みに、そして興味深く展開していくかという可能性を示すことで、それら「単純な」主題の音楽的アイデアの発展を理想的な形で私たちに提示しています。『カプリッチョ集』の出版に至る歴史、その内容を考察しながら、フレスコバルディが述べている「アフェットを探し求めること (si debba primieramentè cercar l'affetto di quel passo) 」の重要さを「ルッジェーロによるカプリッチョ」を例に作品の魅力に迫ります。

 

◆講師プロフィール

渡邊 孝

東京音楽大学ピアノ専攻卒業。在学中にチェンバロを始め渡邊順生氏に師事。桐朋学園大学研究科を修了後、2002年より拠点をヨーロッパに移し、アムステルダム音楽院にてB. van アスペレン氏に師事。その後ミラノ市立音楽院にて L.ギエルミ氏にオルガンを師事し2010年にディプロマを取得。2004年に結成した「アンサンブル・リクレアツィオン・ダルカディア」は同年ボンポルティ国際コンクール(イタリア)で第1位を受賞。イタリアを中心にヨーロッパ各地のアンサンブルなどと演奏し、ソリスト、通奏低音奏者として録音・演奏活動を行っている。これまでにソロCDとしてJ.S.バッハ『ゴルトベルク変奏曲』、『スヴェーリンク鍵盤作品集』をリリースし、レコード芸術特選、レコード・アカデミー賞古楽部門にノミネートされるなど各方面から高い評価を得ている。ブルーニコ(イタリア)の古楽講習会にてチェンバロのマスタークラスを受け持つ。現在スイス、ベルン音楽院でチェンバロ、通奏低音、歴史的演奏法を教えている。イタリア、パヴィア在住。

 

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