協会のつぶやきコラム

【第1回  ランドフスカ】

その1. ランドフスカと日本   

 日本チェンバロ協会が設立され、昨年より活発に活動されてきました。初代の会長に小林道夫先生が就任されて、今年2月の初めには池袋近郊にある<SPACE1F >にて小林氏が「音楽と私」と題した第1回例会がもたれました。そこで、小林氏から貴重な写真の紹介が行われましたが、現物は今,チェンバロ協会で保管しています。今日はそこにはこられなかった皆様のためにも、ここにご紹介しましょう。

ワンダ・ランドフスカ(1879-1959)については、故鍋島元子氏と大島かおり氏がランドフスカの高弟レストウ氏編纂の『ランドフスカ音楽論集』を訳した事もあり、なじみの方も多いと思います。プレイエル社とチェンバロを研究しつつランドフスカ・モデル・クラヴサンを生み出し,その楽器でバロック時代の作品を演奏、そしてSPレコードにも活発にその演奏を残しました。日本でもレコードで多くの愛好家を魅了し、昭和初期のレコード雑誌には多く登場し、その名前と演奏は評判になっていたようです。そのような状況の中、当時のレコード雑誌をにぎわした話があります。   松村澄江さんというジョーキュウ醤油問屋醸造元へお嫁に行った方が、昭和10年に敗血症にかかり危篤状態になり生死の境をさまよった際、何か欲しいものは?と問われ、ランドフスカの弾くゴールドベルク変奏曲を聴かせてもらい、生きる力を取り戻し、やがて奇跡的に回復したそうです。その話を伝え聞いたランドフスカは,大変感激して自分のポートレートにメッセージを書き込み、この澄江さんへ送ったものが、その現物が小林道夫氏の手をへて、チェンバロ協会へ寄贈されました(画像)。あの,ランドフスカの自筆に触れる事が出来るとは本当に幸せです。

このようにチェンバロの歴史を探っていると、思わぬ所でびっくりするようなものにぶち当たります。これも歴史を探る楽しみの一つでもあるのではないでしょうか?今後も何か興味深い事が分かりましたら報告をしてまいりましょう。(運営委員 加久間)

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