協会発足に寄せて

協会発足に寄せて

野村満男(楽器学)

 

 最近、知人に誘われるままフェイスブック登録をしたら、次々と懐かしの面々と繋がり、生活革命を促進するITパワーを感じた。音大で優秀だった女性も、音楽と無縁の人生にシフトしたときが最初の危機。消えていく人もいるなかで、子育てしながら近くリサイタルというフルート奏者の書き込みを見て、ぜひ聞きに行こうと思った。これは、ウエブ上の社会的ネットワーク効果の例。

 ウエブのイージーさはないが、結社作りは音楽家にとって似た効果も期待される。仲間がいたほうが一人で悩むよりずっといい。一般の方にとっても、信頼できる道しるべができ、愛好家人口の増加に向けた動きがとれるだろう。

 会発足後の夢。

 蔵書にしたくなる会報の発行。先輩格のオルガン研究会の会報もよかった。ピリオド奏法研究は大切でどうしても楽理的になるが、ワークショップや発表の場提供。英国のHarpsichord & fortepianoマガジン誌2001年春号に出た、直接存じ上げないのでKazuo Ishiguroのような方かもしれないが、Asako Hirabayashi, 『エリザベス朝ヴァージナル音楽の装飾音・・・』関連論文のような研究は日本から発信できると良いし、大学の研究紀要より良いポジションがとれる。

 だが、終わりの見えない藝術至上主義や学者になるより、良質の実践的エンターテイナーとして刺激しあう。そして古楽人口をふやす。

 新作チェンバロ曲の演奏ほか現代的活用も忘れずに。

 楽器製作家にとって究極の課題は「いい音」。そのための情報交換発表ができるシステム作り。上記マガジン誌に同時に出たMitchell の報告(超低ピッチをRCM蔵1531 年作Trasuntinoのコピー楽器で実験した)程度の研究ができるといい。

 等々、心配性の高齢者発言をするたびに思い出すのは、ドラッガ―の「責任がない補佐役は有害である」という指摘。でも、このさい『マネジメント』の名言は参考になる。マーフィーの法則に曰く「失敗する可能性があれば失敗する」という不安はあるが、このたびの結社作りに期待するところ大なるものがある。

  

 

 


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