チェンバロの日!2019 出演者紹介

チェンバロの日!1日目

 【師弟饗宴 フレスコバルディとフローベルガー】

調律法:ミーントーン

 

 演奏 辰巳美納子

 

2019年5月11日(土)13:00

松本記念音楽迎賓館 Bホール 

 

・ヨハン・ヤーコプ・フローベルガー

Johann Jakob Froberger 

 

トッカータ第2番 Toccata Nr.2 

カプリッチョ第16番 Capriccio Nr.16

トッカータ第18番 Toccata Nr.18 

カプリッチョ第13番 Capriccio Nr.13 

組曲第11番 ニ長調 Suite Nr.11 D-Dur

 アルマンド / クーラント / サラバンド / ジーグ

 Allemande / Courante / Sarabande / Gigue

・ジローラモ・フレスコバルディ

Girolamo Frescobaldi

トッカータ第2巻 第7番 Toccata settima (Libro Second) 

カンツォーナ第3番 Canzona terza

トッカータ第1巻 第8番 Toccata ottava (Libro Primo)

ベルガマスカ Bergamasca

パッサカリアに基づく100のパルティータ Cento Partite sopra Passacagli

辰巳美納子 Minako Tatsumi

東京藝術大学チェンバロ科卒業、同大学院修了。第5回古楽コンクール<山梨>最高位受賞。オランダ政府奨学金を得てアムステルダム音楽院に学び、国家演奏家資格を取得し卒業。山田貢、鈴木雅明、アンケケ・アウテンボシュ、グスタフ・レオンハルトの各氏に師事、オルガン、フォルテピアノもあわせて学ぶ。帰国後はソロ活動や、NHK-FM、BSに出演の他、ソリスト及び通奏低音チェンバロ、オルガン奏者として全国各地の演奏会や録音に多数出演。ソロCD『J.S. バッハ:半音階的幻想曲とフーガ、イタリア協奏曲』『J.S. バッハ:パルティータ全曲』『フレスコバルディ鍵盤作品集』いずれもレコード芸術誌をはじめ各方面で高い評価を得ている。

【フランソワ・クープランと

クラヴサン音楽のその後】

調律法:ダランベール

 

 演奏 中川岳

 

2019年5月11日(土)14:30

松本記念音楽迎賓館 Aホール

 

フランソワ・クープラン プレリュード第5番

François Couperin Cinquième Prélude

 

ピエール・フェヴリエ 神々の合奏

Pierre Février Le Concert des Dieux

フランソワ・クープラン 刺々しさ、パッサカイユ ロ短調

François Couperin L’épineuse, Passacaille 

ジャック・デュフリ 

三美神

ラ・フェリックス

メヌエット ハ短調&ハ長調

ラ・フォルクレ

Jacques Duphly 

Les Grâces 

La Félix 

Menuet 

La Forqueray 

アルマン=ルイ・クープラン 

リタリエンヌ(イタリア風)

悲嘆

アルルカンの仮装をした女、またはアダム

Armand-Louis Couperin 

L’italienne 

L’affligée 

L’arlequine ou la Adam 

 

中川岳(なかがわがく)

1993年三重県生まれ。4歳よりピアノを始める。2014年東京大学在学中に第27回古楽コンクール<山梨>鍵盤楽器部門で第1位(チェンバロ)を受賞。2016年夏より10ヶ月間ドイツ・ヴュルツブルク音楽大学にてグレン・ウィルソン氏にチェンバロを師事。留学中にチェンバロソロのCDを録音し、2018年5月にナクソスより「テレマン:6つの序曲TWV 32:5-10」としてリリースされた。2018年9月より「J. S. バッハ チェンバロ作品全曲演奏会」シリーズを開始。

演奏会情報https://gakurecital.wixsite.com/

講演「聴衆を音楽の世界に導くにはどうですべきか」

2019年5月11日(土)16:00

松本記念音楽迎賓館 Bホール

 

講師 久保田慶一

 

 私はここ5年ほど、ティーチング・アーティスト(以下、TA) について、研究をしたり、実践をしたりしています。TAは音楽の分野だけに限らず、芸術のあらゆる分野で活動しています。直訳すれば、「教える芸術家」となります。よく誤解されるのですが、教育活動(例えばレッスン)と演奏会活動を別々に行っている人はTAではありません。TAは演奏活動に教育活動を組み込む人なのです。

 一般的によくあるのが、演奏家が演奏前に聴衆に対して、これから演奏する楽曲や自分の楽器について説明してから、演奏をするという形があります。これも演奏活動の中に教育活動を組み込んでいるわけですが、TAは教育的スキルを駆使して、聴衆をこれから演奏する音楽の世界に導いていきます。

 TAはどうしてこのようなことをするのでしょうか。その理由については当日、お話しますが、答えだけを言っておきましょう。演奏活動の中に教育活動を組み込むことで、聴衆はより深く音楽を経験し、もう一度、音楽を、そしてあなたの音楽を聴きたいと思うようになるからです。つまり、演奏会のリピーターが増え、あなたの収入がアップするからです。

 当日の講演をより深く理解したいと思う方は、拙著『新しい音楽鑑賞―知識から体験へ―』(水曜社、2019年)を、前もってご一読ください。会場にも10冊程度持っていきますので、ご購入いただければ幸いです。1冊1,500円で販売させていただきます。

 

プロフィール

 東京芸術大学音楽学部、同大学大学院修士課程を修了。1999年、東京芸術大学より「博士(音楽学)」を授与。ドイツ学術交流会の奨学生として、ドイツ連邦共和国のフライブルク大学、ハンブルク大学、ベルリン自由大学に留学。東京学芸大学教授を経て、現在、国立音楽大学教授。

 著書に「C.P.E.バッハ―改訂と編曲」「バッハの四兄弟」(音楽之友社)、「バッハキーワード事典」(春秋社)、「エマヌエル・バッハ」(東京書籍)、「西洋音楽史100エピソード」(教育芸術社)、「新しい音楽鑑賞」(水曜社)、翻訳書に「レオポルト・モーツァルト:ヴァイオリン奏法」(全音楽譜出版社)、「ティーチング・アーティスト―音楽の世界に導く職業―」(水曜社)などがある。

チェンバロの日!2019 2日目

 

【バッハへの誘い】

調律法:ベルクマイスター第3

 

 演奏 家喜 美子

 

2019年5月12日(日)15:00

松本記念音楽迎賓館 Aホール

 

Programme

 

ゲオルク・ベーム   Georg Böhm (1661-1773)

:組曲 ハ短調 Suite c-moll

アルマンド・クーラント・サラバンド・ジーグ

Allemande/ Courante/Sarabande/Gigue

:組曲 ヘ長調  Suite F-Dur

アルマンド・クーラント・サラバンド・ドゥーブル・ジーグ

Allemande/Courante/Sarabande/Double/Gigue

 

 

 

 

 

ヨハン・セバスティアン・バッハ  Johann Sebastian Bach(1685-1750)

:《平均律クラヴィーア曲集第2巻》より 前奏曲とフーガ ハ長調 BWV870

《Das Wohltemperierte Klavier Ⅱ》 Praeludium und Fuga C-Dur WBV870

 

:カプリッチョ「最愛の兄の旅立ちに寄せて」変ロ長調 BWV992

Capriccio sopra la lontananza del fratello dilettissimo B-Dur BWV992

アリオーソ アダージョ(旅を思いとどまらせようとする友人たちのやさしい言葉)

Arioso Adagio

2. アンダンテ (異郷の地で起こるかもしれない様々な不幸の想像)Andante

3. アダージッシモ(友たち皆の嘆き) Adagiosissimmo

4.  (友達は事態がどうにもならないと知り、別れを告げにやってくる)

5.  アレグロ・ポーコ 郵便馬車の御者のアリ Allegro poco. Aria del Postiglione

6.  郵便ラッパを模したフーガ  Fuga all’ imitation della posta

 

:フランス組曲 第2番 ハ短調 BWB813

Französische Suite Nr.2 c-moll BWV813

アルマンド・クーラント・サラバンド・エアー・メヌエット・ジーグ

Allemande /Courante/Sarabande/Air/Menuet/Gigue

 

 

家喜美子プロフィール Yoshiko Ieki

 

東京に生まれる。アムステルダム・スウェーリンク音楽院にてチェンバロをグスタフ・レオンハルトに師事。1981年、チェンバロ科をソリスト・ディプロマを得て卒業。またオルガンをバロック奏法並びに即興演奏で高名なクラース・ボルトに師事。1982年東京でのデビューリサイタル以来、ヨーロッパを中心に活動。日本でも毎年リサイタルを行う。90年代に入り、チェンバロ製作家と共に、オリジナル楽器の響きの減衰カーブとそれに沿った当時の作曲、演奏法、及びリュート奏法のチェンバロへの影響等の研究開始。2004年、2008年エディンバラ・フェスティバルにて、世界的に重要なラッセル・コレクションのオリジナル楽器仕様でのリサイタルは高い評価を得る。CD『J.Sバッハ フランス組曲』、『三美神』(レコード芸術準特選盤)、『J.S.バッハ ゴルトベルク変奏曲』(エディンバラ・ラッセル・コレクション所蔵、グールマン/タスカン・チェンバロ使用、レコード芸術特選盤)、『エディンバラの銘器』(エディンバラ・バーンズ・コレクション所蔵, J.D,ドュルケン・チェンバロ使用、レコード芸術推薦盤)、『J.S.バッハ インヴェンションとシンフォニア』(エディンバラ・ラッセル・コレクション所蔵、L.バイヨン・チェンバロ使用、レコード芸術特選盤)、『J.S.バッハ トッカータvol.1』(コルマール・ウンターリンデン美術館所蔵、1624年製作J.ルッカース・チェンバロ使用、レコード芸術特選盤)。 「J.S.バッハ トッカータvol.Ⅱ」(コルマール・ウンターリンデン美術館内で録音)2019年春リリース予定。2007年に34年滞在したヨーロッパ(主にオランダ)から、日本に拠点を移す。

チェンバロ・マスタークラス、オルガン・マスタークラスを国内外で毎年開催。

2日目 講演

講演「音律という楽譜、調律という演奏」

2019年5月12日(日)16:15

 

松本記念音楽迎賓館 Bホール

 

講師 加屋野木山


同じ楽譜を用いても、人によって演奏が異なるように、同じ音律でも調律する人によって響きは異なってきます。今回は、そんな調律という作業に潜んでいる様々な曖昧と漠然を、少しだけ鮮明にして、皆さんの日々の調律に役立つ情報をお届けできればと思っております。調律を難しくしているのは、“聞こえない”ことではないようです。むしろ聞こえ過ぎている音を必要な状態に“判断”する材料と、その判断通りに調律ピンを“セット”するコツをお伝えできればと思っております。調律の中に散在している「規律」と「自由」の見分けが出来ると、調律という演奏は楽しくなって、きっと楽器も喜ぶことでしょう!

 

加屋野木山(かやのもくざん) 東洋音楽専修学校調律科卒業後、浜松でピアノ製作を修行。桐朋音大の調律事務室勤務時代、古楽器も担当。1993年“アトリエ響樹”を設立し、ピアノ調律の他、鍵盤楽器製作や音律研究に従事。音律カタログ「小さくってもドデカゴン」出版。日本ピアノ調律師協会会員。https://anonymous25.jimdo.com/

2日目 ペーパークラフト

 

久保田みずき

(ペーパークラフト制作指導)

2019年5月12日(日)14:00

 

松本記念音楽迎賓館 Cホール

 

講師 久保田みずき

チェンバロ工房のスタッフと、チェンバロのペーパークラフトを作りましょう!

完成したら、マスキングテープでお好みの柄に飾り付け。あなたの理想の1台を、一緒に作っていませんか?

お子様から大人の方までお楽しみ頂けます。 所要時間は約30分。材料費別途100円。お持ち帰り用にキットのみの販売もしております。

 

自由学園最高学部卒。在学中は美術研究室にて染色、織物を学ぶ。

現在久保田チェンバロ工房勤務。

チェンバロ製作を久保田彰、テンペラ画・イタリア古典技法を椎橋文子に師事。

 

座談会「鍵盤楽器の発展と調律」

座談会

「チェンバロの日!2019」2日目、13時からBホールでは、「鍵盤楽器の発展と調律」と題された座談会が催されます。チェンバロについて、また調律についても深い造詣をお持ちの、チェンバロ奏者の桒形亜樹子さん、チェンバロ製作家の横田誠三さん、音楽学者の藤原 一弘さんら、3名の講師の皆様の丁々発止のやり取りが楽しみな座談会。2年前の座談会でも素晴らしいMCで、座談会をまとめてくださった、大塚直哉さんにも大注目です!

 

座談会メンバー

【桒形亜樹子 Akiko Kuwagata(チェンバロ奏者)】

東京に生まれる。東京藝術大学附属音楽高校作曲科、同大学作曲科を経てDAAD奨学生として渡独。ドイツ、デトモルト北西ドイツ音楽院、シュトゥットガルト芸術大学チェンバロ科を卒業。’90年パリへ移り、セルジー地方音楽院、ショーモン市立音楽院等でチェンバロ、オルガン、通奏低音講師を務める傍らヨーロッパ、アメリカで演奏活動。日本文化庁在外研修員としてイタリア、スペインで研鑽を積む。17年の欧州滞在後2000年に帰国してからは東京を中心に幅広い活動をしている。2017年以降ハイレゾ・ソロ録音を開始、dream window “Tree”レーヴェルより 「フローベルガーの眼差し」「J.S.バッハ 平均律クラヴィーア曲集第1巻」を続けて世界配信リリース。2018年8月全音楽譜出版社から刊行されたフランソワ・クープラン「クラヴサン奏法」新訳は既に3刷となっている。東京藝術大学非常勤講師などを務め、現在松本市音楽文化ホール講師。

【横田誠三 Seizo Yokota(チェンバロ製作家) 】 1951年東京生まれ。東京大学農学部農業工学科卒業後、林産学科木材物理教室研究生として木材の研究をするかたわら、堀栄蔵の指導を受け製作を開始。レオンハルト、アーノンクール、コープマン、ピノック、インマゼール等の来日の際、また多くの邦人演奏家のコンサート、録音において調律担当、楽器提供等をし貴重な示唆を得た。現在、埼玉県滑川町の自工房で製作を続ける。

【藤原 一弘 Kazuhiro Fujiwara (音楽学)】

獨協大学(ドイツ語学科)にて杉山好氏に、立教大学大学院(組織神学・音楽学)にて皆川達夫氏に師事。 1978年より鍋島元子主催Origo et practicaでチェンバロを学ぶ。80年よりチェンバロ調律師としても活躍。91年、A. Werckmeisterに関する論文で辻壮一賞受賞。91-98年、テュービンゲン大学音楽学研究所(DAAD奨学金)にてU. Siegele氏に師事。92-97年、F. ベルニウス指揮シュトゥットガルト国際古楽祭でチェンバロ、オルガンの調律師、95-98年、プェッフィンゲンにて合唱指揮者。2013年より古楽アンサンブルAffetti mvsicali 主催。明治学院大学キリスト教研究所所員を経て、 現在、青山学院大学・洗足学園音楽大学・北海道大学・東洋英和女学院大学 非常勤講師。

司会

【大塚直哉 Naoya Ootuka(チェンバロ奏者)】

東京藝術大学楽理科を経て、同大学院博士後期課程(チェンバロ専修)を修了。またアムステルダム音楽院チェンバロ科およびオルガン科を卒業。

チェンバロ・オルガン・クラヴィコードの奏者として活発な活動を行うほか、これらの楽器に初めて触れる人のためのワークショップを各地で行っている。

チェンバロソロCD「ルイ・クープラン作品集」(コジマ録音)ほか録音多数。東京藝術大学准教授、国立音楽大学非常勤講師。NHKFM「古楽の楽しみ」案内役。

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