日本チェンバロ協会 2018年度 特別例会(通算:第38回) ジョセフ・ガショー リサイタル & 公開講座 リュートとチェンバロのつながりを探る-エール・ド・クールとヴィオール作品とともに

【ジョセフ・ガショー リサイタル&公開講座 終了いたしました!】

ミシガン大学音楽学部教授、チェンバロ奏者、指揮者として活躍されているジョセフ・ガショー氏を迎えての特別例会が開催されました。

テーマは「Kindred Spirits(似たもの同士) - The Lute, Guitar and Harpsichord」。リュートやギターがチェンバロに与えた影響について学びました。

リサイタルでは、ガショー氏は2台のチェンバロを使い分け、様々な組曲(L.クープラン、ブクステフーデ、J.S.バッハ、ゴーティエ&メッサンジョーによるリュート作品のチェンバロ用編曲)、およびムルシアのギター作品をガショー氏自身がチェンバロ用に編曲したソナタなどを演奏されました。

公開講座では、他の楽器から受けたインスピレーションを、どのようにチェンバロ演奏に生かすべきかを解説されました。

またソプラノ、ヴィオラ・ダ・ガンバ、リュートとの共演を通して、通奏低音の実践についても様々な提言がありました。

マスタークラスでは4名(通奏低音1名、チェンバロソロ2名、リュートソロ1名)の方が受講されました。

「チェンバロでは、音を出すタイミングが1000分の1秒違うだけで世界が変わってしまう」という氏の指摘は、聴講者にとっても非常に有意義なものでした。

15時~20時半という長時間にわたる例会でしたが、時折ユーモアを交えるガショー氏と、友人である渡邊温子氏の通訳とのやり取りに、会場は終始和やかな雰囲気に包まれました。

・・・・・・・・・・・・・・

日本チェンバロ協会 2018年度特別例会(通算:第38回)

ジョセフ・ガショー リサイタル&公開講座

日時:2019年3月2日(土)

15時~リサイタル

17時半~公開講座・マスタークラス

会場:Space庵

演奏・講師:ジョセフ・ガショー(ミシガン大学教授)

特別例会「ジョセフ・ガショー氏によるリサイタル&公開講座」

マスタークラスの受講受付締め切りました!(2018.02.26)

リサイタル、聴講へのお申し込みは引き続き募集中です。

 

3月2日(土)

リサイタル15時~、公開講座17時半~

会場:Space庵(板橋区中丸町10-1)

受講料 会員6,000円/一般8,000円

※受講者はリサイタル無料

※1人30分レッスン

※通訳つき

 

ソロで受講する場合・・・

「ルイ・クープラン、ダングルベール、フローベルガー、ブクステフーデ等」の組曲、リュート様式によるチェンバロ作品から自由選曲。

 

通奏低音で受講する場合・・・

以下の易しい課題3曲からお選びください(複数選択可)。

A. Very simple - Lambert: Vos mespris chaque jour

http://conquest.imslp.info/files/imglnks/usimg/c/c7/IMSLP252898-PMLP294554-vos_mespris.mus.pdf

B. Easy - Frescobaldi: Se l'aura spira

http://ks.imslp.net/files/imglnks/usimg/2/2b/IMSLP430856-PMLP365993-Frescobaldi_-_se_l'aura_spira.pdf

C. Intermediate - Purcell: Sweeter than roses (下記添付)

※共演予定は長島麻衣子さん(ソプラノ)・藍原ゆきさん(ヴィオラ・ダ・ガンバ)です

尚、従来の募集条件(エール・ド・クールの通奏低音orフランスのヴィオール作品の通奏低音)は、受講者自身がソリストを同伴する場合のみ、受講できます。

Purcell - Sweeter than roses.pdf
PDFファイル 352.4 KB

日本チェンバロ協会 2018年度 特別例会(通算:第38回)

ジョセフ・ガショー リサイタル & 公開講座

リュートとチェンバロのつながりを探る-エール・ド・クールとヴィオール作品とともに

 

2015年にアメリカの教育システムを紹介してくださったガショー氏を再びお迎えいたします。今回のテーマは「リュートとチェンバロのつながりを探る」。マスタークラスでは3名の受講者を募集します(詳細は「マスタークラス受講について」をご覧ください)。公開講座とリサイタルでは、テーマに関連してルイ・クープラン、ダングルベール、エヌモン&ドニ・ゴーティエ、ブクステフーデなどの作品を取り上げます。毎年コンスタントにジュリアード音楽院へと学生を送り込み、教育者としても実績をあげているガショー氏のアプローチに、ぜひご注目ください。

 

 

●演奏・講師 ジョセフ・ガショー(ミシガン大学教授)Prof. Joseph Gascho

チェンバロ奏者・指揮者。ミシガン大学音楽学部教授。ソリストや通奏低音奏者として、またオペラや合唱指揮者として活躍する一方、楽譜の校訂や編曲・編集、CDのプロデュースなど、多方面で活躍する。ジョージ・ワシントン大学、アメリカン大学、ピーボディ音楽院、オーバリン大学バロック音楽研究所でも教鞭をとる。2002年ジュロウ国際チェンバロコンクール優勝を初め受賞歴多数。2012年にデビューCDを、また2014年に彼が率いるアンサンブル「ハルモニアス・ブラックスミス」のCDをリリース。

これまでにナショナル・シンフォニー・オーケストラ(カーネギー・ホール)、ケネディーセンター・オペラ(ケネディーセンター)、タリス・スコラーズ、フォルジャー・コンソート、ワシントン・バッハ・コンソート等と共演。オペラの分野では2013年、メリーランド・オペラ・スタジオにて「イドメネオ」、またジョージ・ワシントン大学にて「ディドとエネアス」のプロデュースと指揮を行う。 メリーランド大学修士課程、ピーボディ音楽院博士課程修了。

 

●日時  2019年3月2日(土)15:00~17:00 リサイタル(14:30開場)

                 17:30~20:00 公開講座・マスタークラス(17:15開場)

 

●会場  Space庵 https://space-an.com/ 

最寄駅:有楽町線/副都心線「要町」 住所:板橋区中丸町10-1 

 

●参加費 

リサイタル 会員3,000円/一般(会員以外)3,500円

マスタークラス受講料 会員6,000円/一般(会員以外)8,000円 ※受講者はリサイタル無料

聴講料 会員2,000円/一般(会員以外)2,500円

セット 会員4,500円/一般(会員以外)5,500円 ※リサイタルと聴講のセット

 

 

●マスタークラス受講について

 

マスタークラスは、30分間の公開レッスンとなります(通訳付き)。以下のカテゴリーで2名を募集いたします。(カテゴリー別先着順)

・エール・ド・クールの通奏低音1名

・フランスのヴィオール作品の通奏低音1名

なお、マスタークラス・通奏低音のレッスンでは
長島麻衣子さん(ソプラノ)
藍原ゆきさん(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
と共演していただくことも可能です。(ご自身で同伴することも可能)

 

チェンバロ・ソロの受講者も可能になりました(2月22日付)

 

※受講曲は以上のカテゴリー内でご自由にお選びください。お申込みの際に受講曲と作曲者名を明記し、使用楽譜は以下に記載の「日本チェンバロ協会 例会係」まで、メールに添付してお送りください(添付できない場合はお知らせください)。通奏低音に関しては、主催者が共演ソリストをお招きする予定ですが、受講者がソリストを同伴して受講することもできます(受講料は変わりません)。その際は、共演者名も明記してください。レッスン受講の申込み締め切りは2019年2月16日とします。

       

◆申込方法◆ 日本チェンバロ協会のお申込みフォームよりお申込みください

https://japanharpsichordsociety.jimdo.com/2019/01/15/日本チェンバロ協会-2018年度-特別例会-通算-第38回-ジョセフ-ガショー-リサイタル-公開講座-リュートとチェンバロのつながりを探る-エール-ド-クールとヴィオール作品とともに/

 

◆お問合せ◆ 日本チェンバロ協会 例会係まで 

cembalo_events@yahoo.co.jp 

 

件名に「チェンバロ協会2018年度特別例会」とご記入の上 ●お名前 ●お電話番号 ●リサイタル/受講/聴講/セットのいずれか ●会員/一般のいずれかを明記してお申込み下さい。

ジョセフ・ガショー チェンバロリサイタル
プログラム
ルイ・クープラン 
組曲ヘ長調
Suite in F Major
ディートリヒ・ブクステフーデ
組曲 ニ短調 BuxWV 233
Suite in D Minor, BuxWV 233
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ
フランス組曲 第4番 変ホ長調 BWV 815
French Suite No. 4 in E-flat Major, BWV 815
作者不詳、ダングルベールの手稿譜より
組曲ハ調 エヌモン・ゴーティエとルネ・メッサンジョーのリュート作品による
Suite in C, After lute pieces by Enemond Gaultier and René Mezangeot 
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ
リュート組曲 ホ短調 BWV 996
Lute Suite in E Minor, BWV 996                    
ジョセフ・ガショー
サンチャゴ・デ・ムルシアによるソナタ ニ調 
Sonata in D, After Santiago de Murcia
ジョセフ・ガショー 公開講座 
「リュートとギターが18世紀の鍵盤楽器へ与えた影響」
Influences of the Lute and Guitar on 18th Century Keyboard Music
1. リュート、ギターとチェンバロの特性について
Characteristics of Lute, Guitar, and Harpsichord
2. リュート、ギターとチェンバロの楽曲について
Repertoire for Lute, Guitar, and Harpsichord
3. それぞれの楽器の演奏技術について
Techniques of Playing Each Instrument
4. ブリゼ様式について
Style brisé
5. ダングルベールのリュート楽曲の編曲についての分析
Analysis of D’Anglebert’s Lute Transcriptions
6. ガショーのギター楽曲の編曲についての分析
Analysis of Gascho’s Guitar Transcriptions
7. リュートのためのプレリュード・ノン・ムジュレ
The Unmeasured Prelude for Lute
8. チェンバロのためのプレリュード・ノン・ムジュレ
The Unmeasured Prelude for Harpsichord
9. ギター/リュート演奏技術とチェンバロの「タッチ」との関係
The Relationship of Guitar/Lute Technique and Harpsichord “Touch”
日本チェンバロ協会 2018年度特別例会(通算38回)ジョー・ガショー氏ワークシ
PDFファイル 405.8 KB

■フェイスブック、X(ツイッター)でも速報をUPしています。